平成23年8月21日(日)9:30〜17:00 
―蔵王温泉に白州次郎の別荘を見る―

霧雨の朝、山形駅前に集合。9:30発のバスに乗車し、蔵王温泉に 向かいました。10:10に蔵王の山交バスターミナルに到着。 マイカー組と合流し、雨の中を歩いて上の台ゲレンデに向かいました。 写真を撮りつつかなり急勾配の上り道を歩くこと30分。カーブした道 の高台にシンプルな外観の【ヒュッテ・ヤレン】を発見!!

戦後の混乱期に活躍したオピニオンリーダー・白州次郎。英国仕込みの「プリンシプル」(筋を通す)な男。日本でもっともカッコいい男。日本で一番早くジーンズを穿いた男とも言われる。その彼が愛した蔵王に1951年、別荘として建てられました。 当時東北電力の会長だったため、すでにオール電化に近い設備を備えていたと言われています。

自然石を高く積み上げた、二階建てのヒュッテ。柱を外側に露出させたハーフティンバースタイルで、簡潔で美しい外観です。近年、オーナーによって周辺が整備されました。

ヒュッテ・ヤレンから上の台ゲレンデを通り、さらに急勾配の道を上ります。霧雨の中に咲く額紫陽花が美しく、かなり、涼しい。霧の中、ホテル樹林を目指します。

ホテル樹林さんのご厚意で、蔵王温泉の歴史をお聞きすることができました。開湯1900年とのことです。奥さまと伊藤部長さん、大変お世話になりました。

蔵王温泉は、かつて【高湯】(たかゆ)と呼ばれていました。享保10年の高湯村覚書によると、高湯村には木造三階建ての湯宿が17軒あったということです。趣のある宿が軒を連ね、 湯治客で賑わっています。

蔵王温泉の変遷をお聞きし、質疑応答に花が咲いた後にはゆっくりと昼食を戴きました。お風呂に入りたいところですが、そのような場合ではなく霧の中いざ出発!

江戸時代の面影を残す高湯温泉街。「高湯通り」の先は「酢川温泉神社」になっており、右手には「高見屋」・「おおみや」などの老舗旅館が建ち並んでいます。構造は江戸時代のままに 外装しているとのこと。細い道の両側に立ち並ぶ様子には、湯宿の面影が感じられます。

蔵王温泉の帰途、童子平で下車。「わらべの里美術館」に立ち寄りました。山形県内から移築された民家や蔵が五棟、雨の中に佇んでおり、懐かしいものを発見!!山形市中心街にあった旅籠「後藤又兵衛旅館」の正面部分 が、谷地から移築された堀米家蔵に接続されていました。

明治天皇行幸の際にお休みになられた「行在所」が、 山形市漆山から移築されています。質素な佇まいですが質の高い造作が美しい。座って障子を開けると、当時のままの硝子を通して庭を眺めることができます。ご案内くださった佐藤さん、ありがとうございました。

ホテル樹林にて、高見屋旅館副社長の岡崎氏より書籍【蔵王よもやま話】をいただきました。蔵王の歴史が詰まった貴重な本です。心よりお礼申し上げます。