1月15日(日)
山形市の老舗料亭・千歳館を訪ねる

山形市の中心街・七日町に大正ロマンの香り高い料亭がある。すぐ裏手は「花小路」になっており、周辺は明治・大正・昭和に渡り、紳士達で大いに賑わった。山形市内には現在も六軒の老舗料亭があり、料亭文化 隆盛の往時が身近に感じられる。千歳館は明治9年に創業したが、明治44年の山形市北大火により官庁街と共に焼失。現在地に場所を移し、大正4年、清水建設によって新築された。

老舗料亭・千歳館

雪の中に佇む千歳館本館。通りに面した鹿鳴館調の洋館である。歴史ある木々の間に、色鮮やかな外壁と洋風デザインの車寄せが見え隠れする。玄関までのアプローチが趣深く、間の大切さを感じさせる。

本館正面

本館正面の表玄関ディティール。白い硝子の引き戸や、窓硝子を彩る繊細な木組みが美しい。洋風の正面玄関に、立派な門松が映え、訪れる人の気持ちも引き締まる。

洋間・鹿鳴館ホール

玄関左手にある洋間・鹿鳴館ホールにて、四代目当主澤渡吉兵衛氏の話をお聞きした。ホールはかつて洒落た和風クラブになっており、玄関右手より地下道でつながっていた。

洋間から離れに向かう廊下。ちょっとしたドアにも洋風の意匠が見られる。嵌め込まれた硝子には華やかな模様が刻まれている。

窓枠は、まるでステンドグラスを想わせるデザイン。一枚の窓に二種類のガラスを使用し、意匠を凝らしているのが分かる。

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