3月11日(日)
伊藤博文公命名の料亭 四山楼を訪ねる(其の二)

ご主人の柿本 英氏より、建物と四山楼の歴史をお聞きする。二十畳敷きの蔵座敷に、八畳の次の間が連なり、天井は欅の格天井である。床柱は南方材の鉄刀木、地袋には穏やかな南画が描かれており、グローバルな世界なのである。

老舗料亭・千歳館

襖は、非常にシンプルで心地よい。引き手は鋳物で、二羽の鶴が描かれている。襖が無地だからこそ、引き立つものだ。

本館正面

蔵座敷をつなぐ廊下には、麦酒を入れる籐篭が置かれていた。夏は硝子戸を開け放ち、庭を眺めながら冷えた麦酒を飲むのは風流なことである。

洋間・鹿鳴館ホール

庭に面した本館一階の廊下。本館は焼失後、明治45年に再建された建物。庭に面して硝子戸、室内は障子戸が連なる。磨き込まれた廊下。和服姿が美しく感じられる。

庭に面した廊下から、正面玄関を見る。ここだけが洋風にである。明治11年に竣工した山形県立病院『済生館』の正面ホールを彷彿とさせるアーチ型の色硝子。ここには、明治の香りが色濃く漂っている。

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