平成25年3月17日(日)
上山市に旧長谷川製糸上山工場を訪ねる 

平成24年7月8日、私達は高畠町にある旧長谷川製糸工場を訪ねました。(まほろばの里 高畠町の旧長谷川製糸工場を訪ねる) 明治時代より富国強兵の国策として養蚕が盛んになり、山形県でも生糸生産が盛んに行われるようになりました。また、平成23年11月27日には、上山市の博物館である「蟹仙洞」を訪ねましたが、こちらは高畠町製糸工場の分工場に当たります。(上山市に蟹仙洞と製糸工場を見る 其の一 其のニ

山形新幹線かみのやま温泉駅を降り、上山温泉街と反対側の出口を出てゆっくり10分ほど歩くと、住宅街の中に博物館「蟹仙洞」(かいせんどう)を見つけることができます。周辺は塀で囲まれており、中の様子を伺うことはできません。旧長谷川製糸上山工場は、昭和46年まで製糸工場として使われましたが、その後は食品工場として稼働していました。広大な敷地の中に点在する建物のうち現在公開されているのは、長谷川家の住宅と蔵、展示館で、日本刀や堆朱等の長谷川コレクションが展示され、3代目の長谷川浩一氏によって管理されています。

今回は、未だ公開されていないかつての製糸工場群の見学会が行われ、私たち研究会も参加させていただきました。蟹仙洞の母屋、土蔵、展示館等は、平成23年10月、登録有形文化財に指定されています。

公益財団法人 蟹仙洞
〒999-3134 山形県上山市矢来4-6-8
TEL 023-672-0155
http://www6.ocn.ne.jp/~kaisendo/index.html


山寺ホテル正面入口

貴重な産業遺産とも言える製糸工場の説明をして下さる、長谷川浩一館長。長谷川製糸上山工場は、高畠町の分工場として昭和元年に創業した。その後株式会社として独立。現在3代目の長谷川氏は、庄内の松岡製糸工場で修行されたという。西郷隆盛の肖像画が掛けられているのも、庄内と関わりがあったからと頷ける。

山寺三番

木造の母屋にて参加者への説明が行われた。今回見学会の主催である「上山まちづくり塾」さんから、図面等の資料配付が行われた。一般の方も多数参加されている。この製糸工場全体で、一つの町を形成していたことがうかがえる。

本館2階

展示されている創業当時の写真。女工さん達の寮も整備され、規則正しい生活が営まれていたことが分かる。今回の見学会には、かつてここで働いていた方の娘さんも参加されていた。

2階客室

工場棟は大正末期に建築され昭和元年に創業したが、その後昭和元年に木造の母屋、昭和28年にRCの展示館が竣工した。当時はこの建物が正面玄関で、こちらから博物館に入館した。屋根はスレートで葺かれている。

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